iPodの音割れ
知人がiPod nano(たぶん2世代目)にした時,
「低音側のイコライザー使うと音が歪む」 と言っていた.
iPodの登場の頃から言われていた事だったが,まだ修正していなかったのか,と.
どうもアップルはそれが問題だと思っていない,という話さえあるようだ.
さて,ネットでのリサーチによると,これまでこの歪みに対して,
・「出力側コンデンサがヘボ」
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0407/20/news016.html?nc20
歪みには聞かなかった模様
・「DSP(デコーダ)がプア」
ビットレートをあげてイコライザはJAZZ固定
・「ノーマライズで音圧制限」
といったアプローチがなされたようだ.
Shimalithは「イコライザの作動方法に問題あり」としている.
どういうことかというと,普通「低音を強くしたいー」と思った時には,
思ったとおり低音に増幅をかけてしまいがちだが,
アンプにいく前のイコライザの時点では,
既に音量100%に近い信号は増幅してしまうと,
100%以上にはできないので,全て100%の信号となってしまう.
で,波形が歪んで,そのままアンプへ,となる.
これが起きないようにするには,
「強くしたい音域以外の音量を落とす」ようにイコライザを動作させる,という方法がある.
この方法だと音量0%近い信号が0となって消えているはずだが,
もともと聞こえにくいので気にならない.
実際に自分で試してみるならPC上のプレーヤー,Windows Media PlayerやiTunesのイコライザーでやってみるのが簡単.
iriverのプレーヤは初期の頃からこの方式を採用しているようで,
イコライザを使うと「音が小さくなったな」と聴いている感じで判る.
で,その分自分で音量を少し大きくして使っている.
ひと手間かかるが,それでイコライザが使えるならそのくらいは十分許容できる.
「音楽データのノーマライズ」はイコライザをかけても歪まない程度に音圧をユーザが落としておく,
という方法でアプローチの中では真っ当な対処策だ,といえる.
少なくともmp3では,「mp3gain」でデータ本体をいじらずにgain(音量)情報のみ変更することができる.
既に大量の楽曲ファイルを持っている場合は,ソフトに自動でやらせてもそれなりに時間がかかって大変だが,
イコライザはまともに使えるようになる.