FLIR用にマクロ撮影アダプタ

をつくる

CO2レーザー加工機用のレンズでサーモグラフィ用のマクロ撮影ができるとのことで,

所有している機種向けではなかったので,自分で作ってみた.

ZnSeレンズ.

直径20mm,焦点距離38.1mmのもの.

硬くない材質であるため,安価なレンズだったが何らかのコーティングはしてありそうな光沢をしていた.

なお,含まれるセレンが有害で,素手で触るなとか,うっかり燃やして煙が出たら逃げろとか言われている.

ぱぱっとFlir i3改(i7相当に改造してある)の外装を採寸して,Fusion360でモデルを作る.

レンズホルダは3Dプリントして作る.


家庭用FDMプリンタは設計寸法よりふくらんだ形状になることが多く,

おねじとめねじを造形してもはまらないことが多い.

今回は,めねじ側のパーツを2%大きく出力したところ,ちょうどよくなった.

組み立てたところ.適当にモデリングして修正するつもりが,一発でぴったりに

取り付けた.奇跡的にぴったりはまったが,外れても嫌なのでマスキングテープで固定する.

そのへんにあったM3ローレットねじ

定規の0.5mmのメモリが解像する

アダプターレンズをつけると測定値は校正しないと絶対値としては正しくなくなるが,

相対的な比較や観察なら十分にできる.


レンズホルダのSTLデータを配布しようと思う.

flir_ix_macro_adopter_1 v2.stlは様子を見ながら2%程度大きめに出力するとねじがはまると思う.

flir_ix_macro_adopter_2_+1mm v1.stlはFLIR i3の外装の採寸値から若干(0.2-0.3mm)小さく設計しているので,

家庭用プリンタだとほぼぴったりになるはず.