顕微鏡レンズアダプタであそぶ
前回,接眼用と対物用の一眼レフで使う用アダプタを適当に作った.
適当でなく作る場合,RMSマウント-Cマウント,Cマウント-Tマウント<Tマウント-各社マウントなどと,
アダプタを複数組み合わせることで実現可能らしい.
また,国内だとベローズつけてきちんと取り付けている例をわずかに見かけるが,
海外だと顕微鏡レンズつけている例は結構あるようだった.
さて,ツールスコープ用の低倍率対物レンズなども取り寄せていろいろ遊んでいると,
ねじ切りマウントであるRMSマウントのレンズ交換が結構時間がかかり,もっとお手軽にできたらなと思っていたところ,
もういっこジャンク顕微鏡を手に入れたため,こんなことをしてみた.
これならまだ事例ないだろうし.
レボルバ式一眼レフ用対物レンズアダプタ.
もう完全に見た目が怪しい.
なんと落射照明ユニットまで付きます.
ピカー
作り方は簡単,こちらのジャンク顕微鏡
この首から先を切り出す.
ただこの装置弱点があって,レボルバも重ければ5つつく対物レンズもばかにならない.むちゃくちゃ重い.
どのくらい重いのかというと,例によってボディキャップをアダプタにしようとプラスティックのキャップにM3のねじを切ったところ,
重量と取り付ける部分にかかる力でプラに切ったねじ山がバカになったくらい.
かなり固定法に困りながらジャンク箱をあさっていたところ,
なんと「BHタイプ顕微鏡-Tマウント」のアダプタがなぜか発掘された.そこで以下のような構成にした.
フル構成だと,
レボルバ-落射照明ユニット-BH鏡筒Tマウント変換-Tマウントαマウント変換
となる.ただし,この状態だと機械的鏡筒長がかなり限界.
この方式で組み立て直したもの
機械的鏡筒長といえば,落射照明ユニットを外すと鏡筒長が短くなる,
また,前回の対物レンズくん1号だとさらにもっと短くなるが,これが写る像の大きさにかかわってくる.
機械的鏡筒長に近づくにつれ,より大きく写るように変化していく.
そのため,記録用途で使う際は,同構成でスケールを写しておく必要がある.
ただの写真機として使う分には,倍率が変化することだけ頭に入れてレンズをチョイスすればよい.
撮った写真.
スケール.何倍のレンズ,どんな構成で撮ったか覚えていないとスケールと合わせる意味がないが.
ちなみにスケールはWATSON マイクロスケールが樹脂製だが安価
落射照明だとホログラムが美しくない..
ボシュロムのツールスコープ用6倍
まあ結局作ってみて分かったのは,せっかくのレボルバの良さが質量で完全に相殺されていて
やっぱり使いどころがわからないところ.
巨大な物品の表面が大きく見たい,しかも写真で記録撮りたいとか,
ごく限られたシチュエーションでなら役に立つとは思う.
もし,ほぼ同じものがほしい場合(ないと思うが).
「YASHIMA 八洲光学工業」が結構面白いものを出している.
Cマウントパーツ 対物レンズ用 3孔レボルバ(TS-0189H)または4孔レボルバ(TS-0190H)なんてものがある
(対物レンズマウントはJIS規格マウント).
同軸落射照明もあるし,可変絞りもある.
あとはCマウントから各社デジカメマウントまでのアダプタがあればそれっぽいものができる気はする.
まあ,全部買うと結構なお値段になるので,顕微鏡買ってきて接眼USBカメラ突っ込んだほうが
理に適っている場合も多いとは思うが.