エツミ製ホットシューアダプターα E-6238の改造(すみません,回路図がまだです.)


他の購入者で,エツミに問い合わせたが,
「5V以上でも使えるものが全くないわけではない。
高圧シンクロは危ないので使わないように。低圧シンクロ系で使えなければ返金はする」
とのことだったそうだ。

5Vツェナーで電圧降下したとき使用可否が別れるのは、
トリガ判定に電流を見ているか電圧を見ているか、電圧を見ているときの閾値はいくつか、による。
電流を見ていればツェナーに流れることで判定出来なくなるし、
トリガ電圧がツェナー電圧より高ければ、アダプタを装着した時点で発光してしまう。
(そもそもツェナーで電圧制限されるのに高圧シンクロはカメラに悪いというのは良くわからない話だ)

""”情報提供ありがとうございます。掲載遅れてすみません”""


さて、今回はこれを素体に,使い物になるようにすべく、改造しようとおもう.
手法自体は前回の記事の末尾に書いた方法「フォトアイソレーションによる回路分離」を用いる.
(ずいぶん放置してしまったが,誰も改造に手をつけなくて意外だった)

アダプタの改造
まず,分解して内部基板がみえるようにする.
マイナスドライバーでアダプタ上部のプレートを外す.
#0のプラスドライバでネジ4本を外す.
黒いネジを外すと,上下に分割できる.


中に回路は入りきらないので,外部に回路増設をするための端子台をくっつける.
端子台方式にしたのは,高圧シンクロを使いたい!など回路変更のときに面倒だから.

2.54mmピッチのピンソケットを前方のケース下に5ピン,ケース上に5ピンと2列植える.
このとき,上下のソケットの間隔は2.54mmの倍数にしておく(増設回路が刺さらなくなる).
ケース内部の邪魔を受けず,上下のあう位置を探したら,ケースのプラスチックにソケットをグリグリ押しつけて跡をつける.
順序が前後するが,増設基板が先に出来ていれば,それをテンプレート代わりにすることが出来る.

その跡に合わせて,ピンバイスでケースに穴あけする.
空いた穴に,ソケットをはめる.下段のソケットの真ん中のピンは内部と干渉するので丈を詰める.

仮に上下ケースを合わせ,エポキシ樹脂で適当に固定する(上下ソケット間の間隔を調整して固定する).
今回は丸ピンソケットを使っているが,保持力の関係で,角ピンソケットのほうがより良いと思われる.

エポキシが固まったら,内部と配線する.
内部の結線を切って,外に取り出し,また外の回路から,ストロボの接点に向かって配線する.
結線には0.2mmのUEW被覆単線を使用した.太すぎるとたぶん干渉する.
シャッター信号の線だけ繋がっていればとりあえずOKだが,いちおう,後々のために他の端子も結線しておく.
結線順は写真を撮って記録しておく(たいてい,後で分からなくなる).
ストロボ側はX接点も忘れず結線する.


配線したら,くみたて



増設基板をつくる.
カメラ内蔵ストロボが使えて(内蔵ストロボはAF補助光になるので),
かつストロボの首振りの邪魔にならず,カメラ操作に影響もしないスペースは意外と小さい.
使う予定の装備と相談する.

最初はCRリチウム電池にしたため,電池がかさばった.
式典に間に合わせるために急造したためだが,一応使えた.

回路(未記述).


一応でも動くものができてしまうと,どうにもそのままで良くなってしまうが,
webにアップするのにあんまりなので,コイン電池式のものを作り直した.
前回定電流ダイオードで苦労した(電圧が低いので,ダイオードの電圧降下を見込むのがめんどくさい)ので,
今回は炭素皮膜抵抗で電流制限し,フォトカプラのデータシートの最大電流値で抵抗値を決定した.
コイン電池の場合,取れる電流量が大きくないので,100uFの積層セラミックコンデンサをお守りとして設置した.


増設回路に電源スイッチがないのは,カメラに接続しないと回路が切れていて成立しないため.
入力があるまではフォトトランジスタの漏れ電流分しか消費しないはず.



使う
確かに楽ではあるのだけれど,失敗が許されないときにはTTL使いたいのかもしれないけれど,
Shimalithは常々ストロボは絞り固定の外部オートで十分だと思っている.
それに,機種取り混ぜて無理矢理ガイドナンバー80作ったりとか,妙なことを始めるとフルマニュアルになっちゃうし…


さて,a350の本体に,外部オートのサンパックB3000,ナショナルストロボットPW-321SWでテストを行った.
接続するとこんな感じになる.

その結果,シャッタースピードは1/200まで、いわゆる通常シンクロの範囲で問題なく動作する.
それ以上のシャッタースピードではフォーカルプレーンの膜に遮られ暗い部分が発生する.
a350の本体内蔵ストロボのスピードが1/160しかないので,アダプタを介した影響は全くないと言って良い.
フォトMOS(フォトTr式フォトカプラより反応が遅い)を使って高圧シンクロ対応にしても,通常シンクロスピードに対して問題は出ないだろう.


ストロボアダプターのいけない使い方として,内蔵ストロボとの併用がある.
AF補助光として内蔵ストロボを使い,シャッターを切るときは両方が光る,が,外光オートで制御されているので光量は変わらない.
(少し離れると内蔵ストロボはそもそもほとんど届いていない)

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