虫の目レンズをつくる その2

前回の虫の目レンズ,倒立像であることが残念なところであった.
正立にして撮影する方法として,世間ではもういっこレンズを入れて対応するようであるが,
追加レンズがズームレンズだと,レンズの繰り出し部がその先に付けた部品の重さでもげる可能性がある.
またカメラレンズを追加することにより,コスト的な問題も出てくる.

像を反転する方法にはもうひとつプリズムを入れる方法があり,
双眼鏡にはダハプリズムやポロプリズムが入っていて,天体望遠鏡と違って正立像で観察できる.
で,望遠鏡の類,逆向きに使って対物側を接眼とすると,顕微鏡のように使えるんですよ.
今回は単眼鏡を逆付けすることで拡大系と反転機能を持たせる.

調達したのは,焦点距離1mmのボードレンズ,

10-15倍くらいの単眼鏡で対物レンズの大きい(50mm以上)もの
対物がセンサより小径だとケラレが発生する.
正直なところ,フルサイズセンサだと50mmで微妙に足りていない.

カメラマウント捏造用のエクステンションチューブ

あとダクトテープ,黒のマスキングテープ,3Dプリンタ.

まず単眼鏡接眼部のゴムをもぐ.
樹脂製の円筒になっておりアダプタの設計が容易になる.



M12x0.5のタップが週末までに届かなかったため,
前回作ったボードレンズアダプタと単眼鏡接眼部を接続するためのアダプタを設計し,
3Dプリンタで出力する.
なぜかクリア樹脂を選択してしまったため,適宜塗装して対応する.

アダプタで接続したらOK.

単眼鏡対物側は,エクステンションチューブと無理やりダクトテープでくっつける.
おおむね単眼鏡の外径とEマウントエクステンションチューブの外径が同じである.
見た目があんまりなことになるので,その上から黒のマスキングテープを貼るとよい.

はい完成.


作例

撮ってみると,前回の顕微鏡レンズを使ったシステムのほうが画質が良い.
どうにもソフトフォーカスになってしまっている.
いろいろ試した結果,単眼鏡の接眼レンズだったところの直前に絞りを入れると納得できる程度に改善した.

絞りを入れる前,明るい部分が周りににじんでいる(写真はトリミングしてある)

テープを使って適当に作った絞り


絞りを入れた後


2020.06.19追記
そこそこ形にはなったので,壊れにくいように改良した.
エクステンションチューブのレンズ側のパネルと,電子接点を外した.

単眼鏡のゴム外装をはがした

単眼鏡とエクステンションチューブを接着.
取り返しのつく量の接着剤で点付けして位置を決めてから完全固定するとよい


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