古き良き時代のバイクの鍵

サークルでお世話になっている研究室にいくと,そこの学生が

バイクにハンドルロックをかけたまま一つしかない鍵をなくした,とのこと.

バイクは既に大学に軽トラで持ってきてあった.

このDT50,なんと83年式だそうで,Shimalithたちより年長.

結構最近まで作られていて,アフターパーツも豊富なようだったので,

・シリンダ番号からキーを作ってもらう

・シリンダごと取り替える

のどちらかでいこう,ということに.

さて,サークルのメンバー1名とともに実車拝見.

会話形式でお送りします.

……

「さすがに表からはシリンダナンバは見えないね」

「カバーとか外すか」

「モトクロッサは部品へのアクセスが良好だから楽だね」

「横にも下にもそれらしい刻印はないみたい」

「キーシリンダーのカバーっぽいのを外してみようか」

「…大事なカバーっぽいのにフィリップス(プラスねじ)だよこれ」

「……キーシリンダカバーと一緒にシリンダも取れたんだが」

「シリンダーが抜けるとハンドルロックのカンヌキもぽろっと外れたし」

「のどかな時代だったんだねー」

……

結局シリンダの内部にもそれっぽいNo.は表記されておらず,

(直結でも動きそうだったが)シリンダ本体を交換する方針でヤフオク検索.

あった.

見たとおりの形のものだったので即入札.

落札してみたら沖縄のバイク屋だった.1500円.

今は今でいい時代だ.

届いたシリンダーの端子部はセルモータ仕様のために端子が多かったり,

全とっかえは面倒だったりしたので,結局シリンダ部のみ移植,

端子部は元から付いていた部品の組み合わせとなった.

あんまりなプラスねじは舐めると面倒だし,

保安上問題がありまくるのでキャップドボルトに交換した.

(出来ればヘクスローブが良かったけれど,簡単に入手できそうになかった)

また,元々は付いていなかったが,今回オマケで付いてきたメット用のキーもせっかくなので増設した.

結局部品代と送料とか経費に,お昼代程度の工賃を足して請求した.

それでも新品のシリンダの価格(キー込み6500円から)と比べると半額程度.

今回は,あまり表立ってバイクの名前を出さないようにしました.いろいろマズそうなので.

身に覚えのあるバイクに乗っている方は,メインキーにイグニッションスイッチとして以上の期待をせず,

ホイールをロックできる鍵を付けることをおすすめします.