超小型ポータブルオシロ「DSO nano」のファームウェアアップグレードについて オープンに作られているオシロスコープのため,ファームウェアが公式版の他に有志作製版が存在する. 基本的には,「エアーバリアブル ブログ」さんの 「超小型オシロスコープDSO Nano サードパーティのファームに書き換えてみた その他の情報等紹介」 のやり方を見ていただければいいのだが(非常によくまとまっていて参考になる), PC環境の違いのせいか,一部挙動が変わっていた箇所について,書いておく. ・ダウンロード先 "この場合、別途ドライバが必要になるので、予め用意しておく。説明書ではSTマイクロのZIPのダイレクトリンクが書いてあるが、ホームページではこのページであり、そこのum0412.zip(ファイルへリンク)をダウンロードして解凍する。" とあるが,ダイレクトリンクはSTマイクロ社のサイトレイアウト変更で切れている. (ここに限らないことですが,どうして企業サイトはURIに永続性がないんでしょうね.) 同名(um0412.zip)のファイルは,Descriptionが 「DfuSe USB device firmware upgrade STMicroelectronics extension: contains the demo GUI, debugging GUI, all sources files and the protocol layer」 となっているものであり,2012年5月時点でのダイレクトリンクは, http://www.st.com/jp/com/SOFTWARE_RESOURCES/SW_COMPONENT/SW_DEMO/um0412.zip に変わっている.ダイレクトリンクが切れた際はDescriptionから検索する. もう一点違う挙動だったのは,updateモードでDSO nanoをPCに接続した際に,OSが勝手にドライバを選んだ上, インストールが上手くいかず不明なハードウェアになってしまう点. これは64bitのデジタル署名付きドライバを優先して取り込んでしまうためのようであり, デバイスマネージャで「ドライバの更新」-「手動で」-「一覧から...」とし, おそらく2つあるドライバのうちデジタル署名の無いほう(作成日時は署名付きより古い)を選んでインストールしたところ,うまくいった. あとは,DfuSe Demonstrationをつかって,ダウンロードしてきたBenF版ファームのライブラリ(DSO BenF LIB v.....dfu)と, アプリ(DSO BenF APP v......dfu)を順にアップグレードしていけばOK. |